中学国語の名作を読む 走れメロス<読編>14

高校入試、中学校での日々の学習など、国語が苦手な人のために、「これだけは」という問題を紹介。受験対策や定期試験対策に活用して下さい。

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さて、再開したシリーズ、中学国語の名作を読む 走れメロス編です。手っ取り早くアクセスの上がる中学古典を全訳してみるシリーズとはちがい、こちらはじわじわと読者が増えてくる記事のようです。まぁ、このブログの方針は「ぼちぼち」ですから。「集中治療室」という名前なのに。ブログタイトルを変えてみるのもひとつかな。「国語の勉強 ぼちぼちいこか」なんてタイトルにしてみたり。

さぁ、本題に入りましょう。まずは、前回までの疑問を確認しましょう。

王が、人を信じられなくなったきっかけは何なのか
メロスは、セリヌンティウスのために約束の刻限までに戻ってこれるのか


前回は、シラクサの町に急いで走りながらも、「間に合うだろう」と思ってちょっとゆっくり歩いた(笑)というところでした。(笑)としたのは、あまりにも「あるある」だからですよ。遅刻した時に、初めは全速力で走るんだけれども、途中でしんどくなって歩き出した…てなことは一度や二度ではないはず。もしかしてボクだけでしょうか。

では、本文にまいりましょう。積極的に、疑問をもって音読をしてください。

ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧《わ》いた災難、メロスの足は、はたと、とまった。見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は氾濫《はんらん》し、濁流|滔々《とうとう》と下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵《こっぱみじん》に橋桁《はしげた》を跳ね飛ばしていた。彼は茫然と、立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、繋舟《けいしゅう》は残らず浪に浚《さら》われて影なく、渡守りの姿も見えない。流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。メロスは川岸にうずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。「ああ、鎮《しず》めたまえ、荒れ狂う流れを! 時は刻々に過ぎて行きます。太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」

太宰治『走れメロス』より

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ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧《わ》いた災難、メロスの足は、はたと、とまった。

予想通り、悪い事は起こるものですね。ここで疑問が生まれます。

「降って湧いた災難」とはいったいなんなのでしょうか?

見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は氾濫《はんらん》し、濁流|滔々《とうとう》と下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵《こっぱみじん》に橋桁《はしげた》を跳ね飛ばしていた。

実際に音読してみるとわかりますが、本当にリズムよく激流の様子をあらわしています。まぁ、漢字がむずかしいので、中学生の場合、音読するときにはかなりつっかえるでしょう。このリズムのよさを体験してもらいたいのがホンネ。

では、タテマエとしては、青字の「主語ー述語」部分を押さえておけば良いということ。河が氾濫して、橋が壊れていたということですね。結局、どういうことなのか?

橋がこわれたために、メロスは河を渡れない。
では、メロスはどうするのでしょうか?


彼は茫然と、立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、繋舟《けいしゅう》は残らず浪に浚《さら》われて影なく、渡守りの姿も見えない。流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。メロスは川岸にうずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。

主語と述語の部分に注目してみましょう。それが青字です。

流れはー海のようになっている。
メロスはー哀願(あいがん)した。

「哀願」の意味はわかりますか? 「メガネの…」というオヤジギャグはさておき、わからないことばがあれば、「漢字に注目してみるとなんとかなる」というのが日本語の良いところです。「哀しい」「願う」という漢字で構成されています。そのあたりから意味を予想してみましょう。

「ああ、鎮《しず》めたまえ、荒れ狂う流れを! 時は刻々に過ぎて行きます。太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」

メロスが「哀願」した内容がこの「」の部分です。
…となると、ここで読者は想像しますよね。

哀願したところで、川の流れがおさまるわけでもないでしょうし、舟があらわれるわけでもない。…となると??

どんな「行動」をするべきでしょうか?
他の橋をさがす?
流れの激しい川をあえて「泳ぐ」?
想像してみて下さい。

実際にメロスがどのような行動をするのかは、次回にご期待ください。
それでは、今回の積み残しの疑問を確認しておきましょう。
…とはいえ、ずっと同じ疑問ですが。

王が、人を信じられなくなったきっかけは何なのか
メロスは、セリヌンティウスのために約束の刻限までに戻ってこれるのか


最後に、きちんと音読を二度ほどしておいてください。

名優による『走れメロス』の朗読を聴きたければ⇒こちらへどうぞ。
2012.06.27 12:07 | [中学国語の名作を読む]走れメロス<読編> | トラックバック(-) | コメント(0) |
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