中学国語の名作を読む 走れメロス<読編>19

高校入試、中学校での日々の学習など、国語が苦手な人のために、「これだけは」という問題を紹介。受験対策や定期試験対策に活用して下さい。

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さぁ、どんどん読んでいきましょう。

前回で、ようやくメロスは立ち上がり、立ち直ってシラクサの町へと走りだす…という展開となりました。それではまず、積み残しの疑問点をさらっておきましょう。

王が、人を信じられなくなったきっかけは何なのか
メロスは、セリヌンティウスのために約束の刻限までに戻ってこれるのか


それでは、続きを読んでいきましょう。いつものように、積極的に、疑問をもって、二度ほど音読をしてください。今回はちょっと短縮バージョンです。

 私は信頼されている。私は信頼されている。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。メロス、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真の勇者だ。再び立って走れるようになったではないか。ありがたい! 私は、正義の士として死ぬ事が出来るぞ。ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、ゼウスよ。私は生れた時から正直な男であった。正直な男のままにして死なせて下さい。

(太宰治『走れメロス』より)

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 私は信頼されている。私は信頼されている。

大事なことだから、二回言いました(笑)

先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。メロス、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真の勇者だ。再び立って走れるようになったではないか。ありがたい! 私は、正義の士として死ぬ事が出来るぞ。

もはや良いイメージのことばしかでてきませんね。しかも、「真の」だとか、「正義の士」という最上級に良いイメージのことばが。

なんていうんでしょうかね。こういう最上級に良いイメージのことばっていうのは、なんの脈絡もなく使うと安っぽかったり、恥ずかしかったりすることが多いです。

ところが、それまでの幾多の困難(…メロスが自滅しかけた時もありますが)を乗り越えたあとだと、こうしたことばはすんなりと染みてきます。困難を乗り越える前にこうしたことばが使われていても安っぽく感じたことでしょう。

ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、ゼウスよ。私は生れた時から正直な男であった。正直な男のままにして死なせて下さい。

…とはいえ、制限時間は存在します。先ほどのところで、最上級の良いイメージのことばを使ったものの、制限時間を意識させることで、読者にも緊張感を持たせています。そこで再度、あの疑問が…。

メロスは、セリヌンティウスのために約束の刻限までに戻ってこれるのか

というのが出てきますね。まぁ、大丈夫だろうけれども、さらになにか困難がやって来るのか? なんて思ったりもしますね。

今回は、少々短めに説明しました。改めて疑問点を確認しておきましょう。

王が、人を信じられなくなったきっかけは何なのか
メロスは、セリヌンティウスのために約束の刻限までに戻ってこれるのか


復習として、いつものように音読を二度行っておいてください。


名優による『走れメロス』の朗読を聴きたければ⇒こちらへどうぞ。
2012.07.02 11:11 | [中学国語の名作を読む]走れメロス<読編> | トラックバック(-) | コメント(0) |
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