平成21年度 大阪府前期試験 古文 解編 その4

高校入試、中学校での日々の学習など、国語が苦手な人のために、「これだけは」という問題を紹介。受験対策や定期試験対策に活用して下さい。

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 一年(ひととせ)<あるとし>夏の頃(ころ)、江戸より来(きた)りたる行脚(あんぎゃ)の俳人を停(とどめ)おきしに<泊めたときに>、いふやう<いうことには>、此(この)国の所々にいたり(A)見るに富家(ふか)の庭には手をつくしたるもあれど、垣はいづれも(1)粗略にてかりそめに作りたるやうなり、いかなるゆゑにやと(B)いふ。答(こたへ)ていふ、いぶかり給(たま)ふ<疑問に思われる>も(2)ことはりなり、かりそめに作りおくは雪のゆゑなり。いかんとなれば<なぜかというと>、いかほどつよく作るとも一丈のうへこす雪におし崩(くづさ)るるゆゑ、かろくつくりおきて雪のはじめには此垣をとりのくるなり<取り除くのだ>と(C)語りし事ありき。

(注)
行脚 = 徒歩で諸国を旅すること。
此国 = ここでは越後(えちご)の国(現在の新潟県)のこと。
一丈 = 約三メートル。

1 (1)粗略にて とあるが、これと対照的な様子を表していることばを、本文中から七字で抜き出しなさい。

2 (2)ことはりなり の意味として次のうち最も適しているものを一つ選び、記号で書きなさい。
 ア もっともなことだ
 イ おかしなことだ
 ウ めずらしいことだ
 エ はずかしいことだ

3 本文中の(A)〜(C)の をつけた語のうち、その動作を行っている人物の異なるものが一つだけある。その記号を書きなさい。

 本文中では、この国では垣根を取り除くことができるように一時的に作るということが述べられている。そのようにする理由は、本文ではどのように述べられているか。現代のことばで、二十五字以内で書きなさい。



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今回は4を解いていきましょう。

4 本文中では、この国では垣根を取り除くことができるように一時的に作るということが述べられている。そのようにする理由は、本文ではどのように述べられているか。現代のことばで、二十五字以内で書きなさい。


古文であれ、現代文であれ、記述問題の手順は一緒です。

1)「型」を決める。
2)本文からヒントを探す。
3)2)を1)に当てはめて字数を整える。


以上の三点です。
その手順にしたがっていきましょう。

1)「型」を決める。

⇒ そのようにする「理由」は
と聞かれていますので、

⇒ 〜〜〜から。

と答えるのですよね。

2)本文からヒントを探す。

⇒もういちど問題文を確認しましょう。

4 本文中では、この国では垣根を取り除くことができるように一時的に作るということが述べられている。そのようにする理由は、本文ではどのように述べられているか。現代のことばで、二十五字以内で書きなさい。


赤字の部分がポイントです。
本文を確認すると…

かりそめに作りおくは雪のゆゑなり。


ここが問題文で聞かれている赤字と対応する部分ですね。

かりそめに作りおく=一時的に作る
ゆゑ=理由

したがって、解答の中心に来ることばは「雪」ということがわかります。
けれど、これだけでは二十五字の記述解答としては不十分です。
もう少し本文を見ていきましょう。

いかんとなれば<なぜかというと>いかほどつよく作るとも一丈のうへこす雪におし崩(くづさ)るるゆゑ、かろくつくりおきて雪のはじめには此垣をとりのくるなり<取り除くのだ>と(C)語りし事ありき。


続きで詳しく説明しています。
赤字に注目してください。
その赤字で挟まれた青字の部分を現代語訳すれば理由としては完成です。

答)どれほど強く作っても雪におし崩されるから。(二十一字)


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2013.01.24 05:00 | [中学古文]高校入試問題演習 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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