平成16年度 大阪府前期試験 古文 解編 その2

高校入試、中学校での日々の学習など、国語が苦手な人のために、「これだけは」という問題を紹介。受験対策や定期試験対策に活用して下さい。

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 宣政(のりまさ)、下総(しもふさ)の庁南(ちょうなん)に群(いくさ)<軍勢>を出すとき、山涯(やまぎは)の海辺をとほるに、山の上より弩(おほゆみ)を射かけられんや<射かけられはしないだろうか>、又潮(しほ)満(み)ちたらんやはかりがたし<予想しにくい>、とて(A)あやぶみける。をりふし<そのときはちょうど>夜半(よは)の事なり<夜中であった>。持資(もちすけ)、いざわれ(B)見来たらんとて馬を馳出(はせいだ)し、やがて<すぐに>(C)帰りて(1)潮は干(ひ)たりといふ。(2)いかにしてしりたるや、と問ふに、
 遠くなり近くなるみの浜千鳥(はまちどり)
  鳴音(なくね)に潮のみちひをぞしる
とよめる歌あり。千鳥の声遠く聞こえつ、と(D)いひけり

(注)
 宣政 = 室町時代の武将。上杉宣政。
 下総の庁南 = 今の千葉県長南町。
 弩 = しかけゆみ。ばねじかけで矢や意志を発射する弓。
 持資 = 上杉宣政の家臣。
 浜千鳥 = 浜辺にいる千鳥。多くは渡り鳥で、水辺に群れをなしてすむ。

 (2)いかにしてしりたるや を現代のことばで書きなさい。

 本文中の(A) ~ (D)のうち、その動作を行っている人物の異なるものが一つだけある、その記号を答えなさい。

3 (1)潮は干たり とあるが、「持資」がこう言ったのは、彼がどのような解釈を行ったからか。その内容をわかりやすく説明しなさい。



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今回は2を解いていきましょう。

2 本文中の(A) ~ (D)のうち、その動作を行っている人物の異なるものが一つだけある、その記号を答えなさい。


登場人物は誰でしょうか? その辺りを確認しながら、大まかに本文を読んでいきましょう。

 宣政(のりまさ)、下総(しもふさ)の庁南(ちょうなん)に群(いくさ)<軍勢>を出すとき、山涯(やまぎは)の海辺をとほるに、山の上より弩(おほゆみ)を射かけられんや<射かけられはしないだろうか>、又潮(しほ)満(み)ちたらんやはかりがたし<予想しにくい>、とて(A)あやぶみける


ここまでは「宣政」という人物しか出てきていません。
(A)あやぶみける の主語は「宣政」ということになります。
続きにいきましょう。

をりふし<そのときはちょうど>夜半(よは)の事なり<夜中であった>。持資(もちすけ)、いざわれ(B)見来たらんとて


「持資」が言っているわけですから、
(B)見来たらん の主語は「持資」です。

…この時点で答えは(A)か(B)のどちらかということがわかりますね。
次の主語が誰かで答えを決定できます。

馬を馳出(はせいだ)し、やがて<すぐに>(C)帰りて


動作が続いているわけですから、この主語は「持資」です。

…ということで、答えは(A)。
実際の試験では、残りの(D)については考えなくてもいいですが、念のため確認だけはしておきましょう。その辺りのことは読編で行います。


答)(A)

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2013.02.15 23:08 | [中学古文]高校入試問題演習 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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