中学国語の名作を読む 走れメロス<読編>04

高校入試、中学校での日々の学習など、国語が苦手な人のために、「これだけは」という問題を紹介。受験対策や定期試験対策に活用して下さい。

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さてさて、今回もボチボチ読んでいきましょう。前回の続きを読む前に、これまで未消化の疑問をば。

メロスは、王のどのような行為に怒ったのか
まちは、なぜひっそり、寂しくなっているのか


ということでしたよね。その疑問を持ちながら続きを読んでいきましょう。語りかけながら、疑問を持ちながら、音読を二回してください。

「王様は、人を殺します。」
「なぜ殺すのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人を殺したのか。」
「はい、はじめは王様の妹婿さまを。それから、御自身のお世嗣《よつぎ》を。それから、妹さまを。それから、妹さまの御子さまを。それから、皇后さまを。それから、賢臣のアレキス様を。」
「おどろいた。国王は乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、殺されます。きょうは、六人殺されました。」
 聞いて、メロスは激怒した。「呆《あき》れた王だ。生かして置けぬ。」(太宰治『走れメロス』より)



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「王様は、人を殺します。」



さぁ、いよいよ「メロスが王のどのような行為に怒ったのか」という疑問が解決されそうです。ただ、

人を殺す→まちがひっそり→メロス怒る

では単純すぎます。王が罪人を死刑にするということもありえます。もう少し事情を聞いてみましょう。

「なぜ殺すのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」



「悪心」をもっていない人、つまり罪のない人を殺したっていうことですよね。ここで疑問が出てきます。

なぜ、王は罪のない人を殺すのか

「たくさんの人を殺したのか。」
「はい、はじめは王様の妹婿さまを。それから、御自身のお世嗣《よつぎ》を。それから、妹さまを。それから、妹さまの御子さまを。それから、皇后さまを。それから、賢臣のアレキス様を。」



たくさんの人を殺したという説明です。

王が戦争でたくさんの人を殺す命令を出すことはあるでしょう。けれど、この場合はそうではありません。自分の身内を殺したというのです。罪のない、しかも自分の身内をなぜ王は殺してしまうのでしょうか。続きに行きましょう。

「おどろいた。国王は乱心か。」



そうですよね。普通なら、

「おかしくなったのか?」

と思うでしょう。

「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです



ここで、前回の復習となります。「のだ」の使い方を覚えているでしょうか。今回は丁寧に「のです」となっていますが、はたらきは同じです。

「のだ」=前の文を説明するはたらき
(理由や結果、詳しく言い換えるというようなはたらき)


今回は、前の文を言い換えるはたらきをしています。つまり、

乱心ではない=人を信じることが出来ない



という構図を作っているのが、この「のです」ということばです。
なかなか見逃せない重要なことばだということをわかっていただけたでしょうか。

さてさて、ここで疑問が解決されました。

なぜ、王は罪のない人を殺すのか?
→王が、人を信じることができないから。


このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、殺されます。きょうは、六人殺されました。」



身内の人間はことごとく殺され、次には臣下が殺されていきます。まちが活気づくはずはありません。

 聞いて、メロスは激怒した。



さあ、ここで冒頭の文に戻ってきます。

これからメロスはどうするのでしょうか?

「呆《あき》れた王だ。生かして置けぬ。」



えぇ?? 殺すの??
人を疑って殺す王に対して、「生かして置けぬ」???
さぁ、メロスはどうするのでしょうか。それが新たに出てきた疑問ですね。
では、次回をお楽しみに。音読をして復習をして次回に備えて下さい。

名優による『走れメロス』の朗読を聴きたければ⇒こちらへどうぞ。
2012.04.29 22:48 | [中学国語の名作を読む]走れメロス<読編> | トラックバック(-) | コメント(2) |
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こんにちは。メロスは名作ですね(^^♪
「メロスみたいな友達がおったらええなあ。。。」と生徒たちは言ってましたが・・・

2012.04.30 06:09 URL | はげにゃん #JPG8Eu66 [ 編集 ]

はげにゃんさま

どうもお世話になっております。メロスはいろいろと捉えようのある作品で、そのままでも、うがった見方でも。実際に授業で扱っていると、扱われていることばのむずかしさが生徒にとっては壁になるようです。なんとか授業の再現を…と思うのですが、なかなかムズカシイところがあります。

2012.04.30 13:14 URL | 名も無き国語講師 #- [ 編集 ]













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