おくのほそ道ー平泉その2ーを全訳してみる<解説編>その2

高校入試、中学校での日々の学習など、国語が苦手な人のために、「これだけは」という問題を紹介。受験対策や定期試験対策に活用して下さい。

さぁ、いよいよおくのほそ道も終わりです。
おくのほそ道が終わったら、徒然草か平家物語に入る予定ですが、中断している他のシリーズにも手をつけなければいけません。まぁ、ボチボチいくことにします。
まずは前回の復習テストから。

1)「かねて」の意味は?
2)「耳驚かしたる」の意味は?
3)「たる」の意味は?
4)「経堂」の読みは?
5)「三将」「三代」「三尊」の中で意味の違うものが一つあるがそれは何か?
6)「三将」の意味は?
7)「棺」の読みは?

そして最後の本文です。頑張って訳していきましょう。

05)七宝散りうせて
06)玉の扉風に破れ、
07)金の柱霜雪に朽ちて、
08)すでに頽廃空虚の草むらとなるべきを、
09)四面新たに囲みて、
10)甍を覆ひて風雨をしのぎ、
11)しばらく千歳の記念とはなれり。
   五月雨の降り残してや光堂

(松尾芭蕉『おくのほそ道』より)

↓↓↓ 続きを読む前に、クリックして応援お願いします!
にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村

1)以前から
2)驚嘆して聞いていた
3)ている
4)きょうどう
5)三尊
6)奥州藤原三代(秀衡・基衡・秀衡)
7)ひつぎ

では、残りをしっかりと一つずつ訳していきましょう。

05)七宝散りうせて

■七宝=七種の宝
■七宝散り失せて=「七宝(は)散り失せて」と「は」が省略されています

訳)七種の宝今では散り失せてしまって、

06)玉の扉風に破れ、

■玉の扉=宝玉をちりばめた扉
■玉の扉風に破れ=「玉の扉(は)風に破れ」と「は」が省略されています

訳)宝玉をちりばめた扉風に壊れてしまい、

07)金の柱霜雪に朽ちて、

■金の柱=読み こがねのはしら/意味 金箔が施された柱
■霜雪=読み そうせつ/意味 霜や雪
■金の柱霜雪に〜=「金の柱(は)霜雪に〜」と「は」が省略されています
訳)金箔が施された柱霜や雪に朽ち果てて、

08)すでに頽廃空虚の草むらとなるべきを、

■すでに=とっくに
■頽廃空虚=読み たいはいくうきょ
■べき=〜はず(助動詞「べし」ですが、高校レベルなので詳しくは高校で学習して下さい(笑)

訳)とっくに今では崩れ落ちて、すっかり荒れ果ててなくなってしまっているはずのところを、

09)四面新たに囲みて、

■四面新たに囲みて=「四面(を)新たに囲みて」と「を」が省略されています

訳)堂の四面を新たに壁で囲んで、

10)覆ひて風雨をしのぎ、

■甍=読み いらか/意味 屋根
■覆ひて=読み おおいて

訳)屋根で覆ったために風雨をしのぐことができ、

11)しばらく千歳記念とはなれり

■千歳=読み ちとせ/意味 千年
■記念=読み かたみ
■「千歳の記念と はなれり」ではなく「千歳の記念とは なれり」と読みます。
■なれり=なった

エ段ーら・り・る・れ⇒完了「〜した」

今回は、「なれ」ー「り」ですね。で、「なった」と訳すこととなります。

訳)しばらくの間は千年の昔の記念を残すことになったのである。

五月雨の降り残してや光堂

(解釈)あたりの建物が、風雨で朽ちていくなかで、光堂だけが昔のままに輝いている。まるで、光堂にだけは五月雨も降り残しているようなことではないか。

今回も、今回に限って覚えるしかないというものが多いのですが、まぁそれはそれとして受け入れるしかないですね。…というわけで今回のまとめテストをしておきましょう。

1)「七宝」の意味は?
2)「玉の扉」の意味は?
3)「金の柱」の読みと意味は?
4)「霜雪」の読みと意味は?
5)「すでに」の意味は?
6)「頽廃空虚」の読みは?
7)「べし」の意味は?
8)「甍」の読みと意味は?
9)「千歳」の読みと意味は?
10)「記念」の読みと意味は?
11)「なれり」の意味は?


2012.05.24 18:37 | [中学古典を全訳してみる]おくのほそ道 | トラックバック(-) | コメント(0) |
トップページ[中学古典を全訳してみる]おくのほそ道おくのほそ道ー平泉その2ーを全訳してみる<解説編>その2












管理者にだけ表示